こんにちは、皆さん!福岡で長距離トラック運転手をしているtakaです。
「大型免許って21歳からじゃないの?」って思ってる人、けっこう多いと思います。
私もしばらくの間そう思ってました。でも、実は法律が変わって、19歳から大型免許が取れる時代になってるんです。
ただ、ネットで調べると「制度はこう」「教習はこう」みたいな話ばっかりで、現場の実情を書いてる記事は少ない。
今日は、ドライバー歴30年・無事故無違反17年、うちの会社の実例を交えながら、「19歳で大型を取った後どうなるか」まで含めて話します。
結論:2022年5月から、19歳・普通免許1年で大型が取れる
ざっくり言うとこうです。
- 2022年5月13日に改正道路交通法が施行された
- 「受験資格特例教習」を修了すれば、19歳・普通免許1年以上で大型免許OK
- 中型・第二種免許も同じく19歳から取得可能になった
これまで「大型は21歳から、しかも普通免許3年以上」だったのが、実質2年も前倒しになりました。
改正前と改正後の比較

「受験資格特例教習」って何?
特例で取るには、特例教習を受ける必要があります。
教習時間は、その人の年齢と経験で変わります。

つまり、18歳で普通免許を取って、1年経った19歳の若者が大型を狙う場合、追加で36時限の教習を受ける必要がある。
「若年運転者期間」の注意点
特例で取った人は「若年運転者期間」っていう状態に入ります。
具体的には、本来の年齢要件(大型・二種は21歳、中型は20歳)に達するまで、違反点数3点以上または一定の重大違反を起こすと:
1. まず若年運転者講習を受ける
2. 講習を受けたあとも違反点数の合計が3点以上になったら免許取消し
普通の若手ドライバーより厳しい目で見られる、ということです。
大型免許の取得費用の相場
気になる費用の話も先にしておきます。教習所によって差はありますが、目安はこうです。

19歳特例ルートは、通常の大型一種の教習に加えて特例教習分がまるまる上乗せされるので、通常ルートより高くなります。「思ったより高い」と感じた人もいると思いますが、後で話す会社補助で取るルートを使えば、この費用感はかなり変わってきます。
ここからが本題:現場の実情
ここまでが制度の説明。ネット記事ならこの後「メリット」「注意点」って続けるのが定番ですが、それじゃ他のサイトと同じ。
うちの会社の実例も交えて、「19歳で大型を取ったら現場で何が起きるか」を話します。
1. 「19歳で大型乗せる会社、本当にあるの?」→ あります
これが一番気になるところだと思います。
ネットでは「19歳の新人を大型に乗せる会社は少ない」みたいな話をよく見ます。
でも、現場感覚で言うと会社によるんです。
うちの会社の話で言えば、人手不足が深刻すぎて、19歳でも年齢関係なく採用するスタンスです。
業界全体が同じような状況で、「若手なら何歳でも来てほしい」って会社は実在します。
2. 19歳で入社したら、いきなり一人で長距離に出るのか
これも気になるところだと思うので、うちの会社の実際の流れを話します。

うちは自社で積み込みをする会社なので、入社したらまず大型免許を取得しながら、並行して荷扱い(積み込み作業)を覚えさせます。自分で積み込みができるようになってもらうところからスタートです。
大型免許が取れたら、そこからすぐ一人で乗せることはしません。約2ヶ月間、先輩と一緒に乗る「ツーマン」(横乗り)で、実際の道路や荷扱いの感覚を覚えてもらいます。免許が取れても、いきなり一人で長距離には出さない。ここは安全に直結する部分なので、うちの会社では徹底しています。
2ヶ月の間に、九州〜関東を大体10回くらい走ります。最後は新人に全部運転・荷扱いをやらせて、横に乗ってる先輩は何も口出ししない状態でちゃんとできるか確認します。それでOKが出て、初めて独り立ちという流れです。
3. うちの4t車と若手の乗せ方
別の記事や教習所のサイトでよく「18歳で準中型→19歳で大型」がベストルートって書かれてます。
確かに理屈はそうです。ただ、うちの場合はちょっと事情が違います。
うちにも4t車は1〜2台稼働してますが、これは体力的に楽な車格なので、最初から4t担当として乗っている人がいるんです。
なので、若手を「まず準中型で4tに慣らしてから大型」というステップは踏んでいません。19歳特例で大型を取って、直接大型に乗ってもらうのがうちのやり方です。
その代わり、さっき話したツーマン約2ヶ月の横乗り期間で、しっかり経験を積んでもらってから独り立ちさせています。準中型でのステップアップだけが正解じゃなくて、会社によって教育の仕方はいろいろある、ということです。
4. 会社の補助で大型免許を取るルート
これも知っておいてほしい話。
多くの運送会社が、大型免許の取得費用を補助する制度を持ってます。
うちの会社だと、最近23歳の若手が入社してきて、いま会社の補助で大型免許の教習中です。
本人にとっては自費で数十万円かけずに大型免許が取れるわけだから、これは大きい。
「19歳特例で取らないと損」って焦る必要はなくて、21歳以降に会社の補助で取るっていう選択肢もあるってこと。
5. ただし「取って辞める」は推奨しない
正直に書きます。
業界には会社の補助で大型を取って、すぐ辞める人もいます。
うちの会社にも過去2人くらいいました。
1人は運転技術がなかなか上達せず、最後は事故を起こして「自分には合わない」と自分から辞めていきました。
もう1人は、ある程度運転できるようになった頃、同僚との話の中でよその会社が良く見えてしまったのか、2年も経たずに転職。しばらくして「やっぱり戻してください」と言ってきましたが、うちの会社には一度辞めた人は戻さないというルールがあって、結局戻れませんでした。
ちなみに法律上、補助した会社が返還を請求するのは難しいらしいです。
うちの会社も実際には請求してません。
ただ、これを聞いて「なら取り得じゃん」って思った人、ちょっと待ってください。
会社が補助を出してくれるのは、「長く働いてほしい」っていう信頼の表れです。
その信頼を裏切ると、業界全体で若手採用が冷え込む。
結果、次に来る若手が補助を受けられなくなる。
補助制度を使うなら、最低3年は続ける覚悟で臨むのが筋だと思います。
若手にすすめるルート
整理すると、こんな感じでしょうか。

パターンA:19歳特例ルート
- 18歳で普通免許 → 1年経過後、特例教習36時限受講 → 19歳で大型
- 準中型からのステップアップをしない会社ならこれが現実的
- 教習費用は本人負担 or 会社補助の場合あり
パターンB:準中型→大型ステップアップ
- 18歳で準中型免許 → 4t車で経験 → 21歳で大型
- 準中型からのステップアップをさせる会社ならこれが王道
- 経験を積んでから大型なので、現場での評価も高い
パターンC:会社補助で取得
- まず運送会社に就職 → 仕事しながら補助で大型取得
- 本人の費用負担が少ないのが最大のメリット
- 入社時の年齢は19〜25歳くらい、会社による
どれが正解、ってわけじゃありません。自分の地域の会社事情を調べて、合うルートを選ぶのがいいと思います。
まとめ:使い方次第で人生が変わる制度
私が18歳の頃に「19歳から大型取れるよ」って言われてたら、もっと早く長距離に入ってたかもしれません。
それくらい、この制度は若い人にとって人生のルートを変えうる選択肢です。
ただし、焦って取る必要はないことも事実。
車の運転に慣れて、自分の性格と体力をちゃんと見極めて、そのうえで選ぶのが大事です。
そして、「会社の補助制度を活用する」という選択肢も忘れないでください。
業界は今、若手を本気で求めてます。入る前にちゃんと条件交渉する余地は十分にあるはずです。
これから大型を考えてる若い人、もしくは「子どもに勧めようかな」と思ってる親御さんの参考になれば嬉しいです。
参考情報
それでは、今日もご安全に!

